夫婦のための小さな平屋。
子供も独立し、この場所で営んでいた店を閉めたことから、老朽化した店舗兼住居を現在の生活に合わせ建て直しました。
前回からの続き。
リビングの天井は垂木と野地板を現しにしています。
高いところで4mほどありますが、木に包まれていこともあって落ち着いた感覚になります。
天井はそのままロフトへに連続していきます。
ロフトは収納としてだけでなく、お孫さんの遊び場や宿泊スペースにと多目的に利用できるよう計画をしました。
キッチン脇を抜けると玄関と寝室へつながります。
リビングを中心に据えたおかげで、ちょっと足を延ばせば家のすべての場所にアクセスできます。
これは平屋ならではの良さですね。
不整形に広がった敷地の南東側はテラスにして大きめの開口を設けました。
テラスへも屋根が連続していきます。
神棚の下は仏壇スペース。
不整形に広がったテラス。
ここでバーベキューをするのが楽しみだと打ち合わせのたびに言っていたのがとても印象的でした。
周辺からの視線を遮るため、杉板の塀を回しています。
リビングの北側は水回りを配置し、交通量の多い道路からの音を遮る緩衝帯としています。
テラスに面した寝室。
たくさんの本が仕舞える本棚が備え付けられています。
平屋の設計は初めてでしたが、地面との距離が近さが平屋の良さの一つです。
敷地の余白の残し方や残した余白との関係性を改めて考えるよいきっかけとなりました。
コロナ禍での工事となりましたが、慣れないリモート打ち合わせをこなし、しっかりと対応してくれた工務店にあらためて感謝です。