日立の家 【改修工事】

House in Hitachi 【renovation】

 

祖母が住んでいた小さな平屋を、4人暮らしの親子の住まいに改修する計画。既存建物は二間続きの広間と広縁、キッチン、寝室という構成。構造の変更を最小限とするため、もとの構成を最大限生かしながら計画を進めた。

二間を分ける既存の壁の仕上げは残すこととし、障子を本棚やデスクに、欄間を採光を得るためのポリカボネートに置き換え、それぞれリビングと寝室に分けた。リビング側の広縁、キッチンを隔てる壁は取り払い広々としたLDKとし、既存仕上げの残る壁に沿ってL型にワークスペースと連続させた。
子供たちの居場所として新たにつくったロフトは、キッチンの上に開口を設け、勾配天井としたリビングと繋がっている。

構造の補強、天井の断熱材設置、サッシ・ガラスの交換、ユニットバスへの変更など、限られた予算の中で完璧ではないが、優先順位をつけながら実現できた。

コロナ禍での打ち合わせ、監理となったが施主、施工者の協力を得て竣工した家は、いろんな居場所が緩やかにつながっていく、住まい手によくあった家となった。

 

竣工年:2021年
施 工:羽入建設 
撮 影:江藤 剛 

 

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